JAしまね組合員アンケート調査結果について~組合員のみなさまへ~
当JAが取り組む「自己改革」の一環として、組合員の方々からJAしまねへの評価を認識するとともに、多様化する組合員の皆さまを類型化し、それぞれのニーズやJAとのつながり等を「見える化」することにより、組合員・地域住民から必要とされ、組合員とともに「食と農を基軸として地域に根ざした協同組合」を目指すため、JA全中を中心に開発された「組合員アンケート」を活用し、JAしまね独自質問項目を含めたアンケート調査を実施いたしました。その調査結果をご報告します。
JAしまね 組合員アンケート調査概況
1.実査日程 | 平成29年12月15日~12月29日 | |
2.質問項目 | 正組合員 28項目(JAしまね独自項目 2項目) 准組合員 29項目(JAしまね独自項目 2項目) |
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3.調査対象者 | 正組合員 2,000名(無作為抽出) 准組合員 4,000名(無作為抽出) |
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4.調査票回答者 | 正組合員 975名(回収率48.8%) 准組合員 1,281名(回収率32.2%) |
JAしまね 組合員アンケート全国共通設問結果(概要)
1.JAしまねに期待する役割
正組合員 | 准組合員 |
---|---|
【最も期待しているのは「農」】 ・地域農業の振興 ・担い手の経営支援 ・農地の保全 |
【最も期待しているのは「食」】 ・安心できる農産物、食料品の提供 |
今後、正組合員の期待「農」に応える事業運営に注力し、准組合員の期待「食」に一定応える事業運営がなされているとの評価を受け止め、引き続き、「食」と「農」を基軸とした地域に根ざした協同組合をめざし、一層の役割発揮に努めます。
2.JAしまねの強み・弱み
<概要>
【JAしまねの強み】 ● 正・准組合員の「事業利用」が全国平均を上回る。 ● 准組合員の「活動参加」が全国平均を上回る。 【JAしまねの弱み】 ● 正・准組合員の「意識点」(親しみ・必要性・理解)が全国平均をわずかに下回る。 ● 正組合員の「活動参加」・「組合員組織加入」が全国平均を下回る。 |
<分析と対応>
〇JAしまねの強みとしては、正・准組合員ともに「営農」「信用・共済」「生活」の『事業利用』が、いずれも全国平均以上となっており、事業の複合利用率も全国平均を上回っている。
〇准組合員では、生活店舗(Aコープ・ラピタ等)を准組合員の55%が月に複数回以上利用するなど、生活事業の利用頻度が高く、また加入きっかけの10%を総合ポイントが占めるなど、総合ポイント効果を発揮している。
⇒JAの総合事業をよくご利用いただいていることは、当JAの強みであることから、アンケート結果を参考に性別・年齢別等のニーズをふまえた事業利用の拡大に取り組んでまいります。 |
〇准組合員の『活動参加』は全国平均を上回り、「農業まつり・JAまつり」に41%が参加するほか「支店での各種イベント」「JAの直売所での各種イベント」への参加率も20%以上と、准組合員として一定高い水準にある。
⇒JAしまねは、准組合員数が総組合員数の72%と大きな割合を占めていることも踏まえ、引き続き准組合員の接点づくりに取り組みます。 具体的には、JAしまねのイベントや各種講座・料理教室などにご参加いただき、JAの活動を通じてJAに親しみ・必要性を持っていただけるよう努めます。 |
〇JAしまねの弱みとしては、正・准組合員ともにJAに対する親しみ・必要性・理解等の『意識点』が全国平均をわずかに下回る。
⇒JAの取り組み理解に向けて、広報誌「しまねびより」や支店だより・ホームページの内容充実・活用に努め、また、マスメディアも活用し、地域農業やJAの取り組み等について、一層の情報発信に努めます。 ⇒准組合員の「食べて応援」「作って応援」の拡大により、意識点の向上が期待できることから、直売所や生活店舗などを活用した『食』の取り組みや、若い年齢層に向けて、農業体験などの『農』の取り組みを展開していきます。 |
〇特に販売額が1,000万円以上の担い手経営体と、回答数の3割以上を占める販売のない多様な担い手は、JAへの理解や親しみ度とともに事業利用率も低い水準にあり、担い手経営体の25%は、営農関連事業を利用していない。
⇒「担い手経営体」「販売のない多様な担い手」については、アプローチを強化し、それぞれのニーズをふまえた営農関連事業の利用促進に努め、総代会・集落座談会などの意思反映の場への参加促進を図るなど、取り組みを強化します。 |
〇正組合員は、農業まつり・JAまつりなどの『活動参加』が全国平均を下回り、特に「男性・64歳以下」「女性・50~64歳」で活動参加が低い。
〇正組合員は「集落単位の組織」「営農組合等」を中心に組合員組織への参加がみられるものの、青年連盟や各種野菜部会等の組合員組織への参加率は全国平均を下回っている。
⇒ 組合員類型・性別・年代別等の分類によるアンケート分析をもとに、それぞれのニーズをふまえた活動の企画・実践、呼びかけを通じて、活動参加促進に取り組み、JAへの『意識点』を高め、組合員組織加入・意思反映の場への参加・事業利用につなげていきます。 ⇒「組合員組織加入」は、『意思反映』『運営参画』の向上にもつながる重要な要素であることから、既存の組合員組織における組合員のニーズをふまえた内容の拡充や加入促進など、一層の組合員組織の活性化に取り組みます。 |
JAしまね 組合員アンケート個別設問集計結果
【問1】JAをご利用いただくうえで、新JA発足前と変わったと感じることがありますか?
(1)正組合員
①かわらない | ②良くなった | ③どちらかというと 良くなった |
④どちらかというと 悪くなった |
⑤悪くなった | 計 | |
全回答数(名) | 626 | 32 | 106 | 109 | 34 | 907 |
割合(%) | 69.0% | 3.5% | 11.7% | 12.0% | 3.7% | 100% |
割合(%) | 69.0% | 15.2% | 15.8% | 100% |
<主なご意見>
・地元の職員(顔なじみ)がいなくなり、親しみが感じら
れない。
・人事異動により、担当職員が度々替わり、相談もしにく
い。
・JAが統合し、JAが遠くなり、自分たちのJA意識が
なくなってきた。
・職員の対応が親切・丁寧、挨拶もよい。
(2)准組合員
①かわらない | ②良くなった | ③どちらかというと 良くなった |
④どちらかというと 悪くなった |
⑤悪くなった | 計 | |
全回答数(名) | 879 | 51 | 144 | 94 | 25 | 1,193 |
割合(%) | 73.7% | 4.3% | 12.1% | 7.9% | 2.1% | 100% |
割合(%) | 73.7% | 16.3% | 10.0% | 100% |
<主なご意見>
・地元の職員がいなくなり、親近感がなく、職員に相談し
にくい。
・統合し、地域の地域特性がなくなり、地域密着イメージ
が薄れた。
・統合メリットを感じる。(貯金手続き、ポイント、県内
一体感など)
・職員の対応がよく、明るくなった。
【問2】職員の態度、対応の様子についてはどうですか?
(1)正組合員
①かわらない | ②良くなった | ③どちらかというと 良くなった |
④どちらかというと 悪くなった |
⑤悪くなった | 計 | |
全回答数(名) | 302 | 296 | 277 | 27 | 12 | 914 |
割合(%) | 33.0% | 32.4% | 30.3% | 3.0% | 1.3% | 100% |
割合(%) | 33.0% | 62.7% | 4.3% | 100% |
<主なご意見>
・対応が丁寧、親切。
・対応がスムーズ。
・身近な職員が少なくなった。
(2)准組合員
①かわらない | ②良くなった | ③どちらかというと 良くなった |
④どちらかというと 悪くなった |
⑤悪くなった | 計 | |
全回答数(名) | 383 | 407 | 350 | 47 | 19 | 1,206 |
割合(%) | 31.8% | 33.7% | 29.0% | 3.9% | 1.6% | 100% |
割合(%) | 31.8% | 62.8% | 5.5% | 100% |
<主なご意見>
・挨拶、笑顔がよい。
・親切、丁寧。
・職員によって対応が違う。
以上のほかにも、多角的な分析を行っており、組合員の評価・意向を踏まえたJA運営に活用して参ります。
今後も継続的に、このようなアンケート等を行ってまいります。
アンケートへのご協力、誠にありがとうございました。