
組合長あいさつ

島根県農業協同組合
代表理事組合長 石川寿樹
新年あけましておめでとうございます。謹んで新春のごあいさつを申し上げます。令和5年の年頭にあたり、組合員の皆様から旧年中に賜りましたご支援、ご協力に対し、厚くお礼を申し上げます。
昨年は、6月に役員改選があり、理事23名、監事6名が新任となり、私も引き続き代表理事組合長に就任いたしました。新たな役員体制のもと、協同組合の原点である、人と人とのつながりを大切にしながら、組合員の皆様のために更なる努力を重ねて参ります。
さて、新型コロナウイルスの感染拡大から丸3年が経過しようとしていますが、未だ収束の兆しは見えません。加えて、ロシアによるウクライナ侵攻、急激な円安など、農業や地域社会を取り巻く環境は厳しさを増し、特に燃油や飼料・肥料などの生産資材の高騰により、農家経営は厳しい状況に置かれています。
こうした中、JAとして少しでも農家の皆様のお力になるため、飼料・肥料高騰支援対策事業や酪農経営緊急支援事業などを実施しました。また、各地区本部では、営農担当者が国の肥料価格高騰対策事業の申請支援を行い、これまでに約600件の申請を受け付けました。今後も役職員総力をあげて農家支援に取り組んで参ります。
一方で、営農部門では非常に明るいニュースがありました。昨年10月、鹿児島県で第12回全国和牛能力共進会が開催され、島根県代表牛が6区(総合評価群)の「肉牛の部」において日本一となり、総合評価でも優等賞三席という素晴らしい評価を得ることができました。また、7区(脂肪の質評価群)や8区(去勢肥育牛)でも優等賞二席に輝くなど、しまね和牛が躍進した大会となりました。和牛農家はもとより、関係者の皆様のこれまでのご努力に感謝と敬意を表するとともに、4年後の北海道全共に向けて、今後は「種牛の部」のレベルアップを図り、名実ともに日本一の和牛産地を目指して参ります。
事業運営につきましては、令和4年9月末中間決算において計画を上回る成果を上げることができましたが、前年度対比では、信用・共済事業の収益が大幅に減少しております。こうした中で、我々JAの使命である農業振興を進めていくためには、引き続き事業改革に取り組んでいかなければなりません。
営農経済事業につきましては、農機事業県域会社の設立準備、営農指導や生産資材事業の体制見直し、自動車燃料事業の県域会社化に向けた検討などを進めて参ります。また、肥育事業につきましては、行政機関、生産者の皆様と十分な協議を行い、新たな運営体制を構築して参ります。
加えて、今後の農業の新しい流れとして、農林水産省が示した「みどりの食料システム戦略」への対応も重要であり、有機農業の拡大や化学肥料・化学農薬の削減を目指して、行政機関と連携して取り組んで参ります。
結びに、組合員の皆様、地域の皆様にとりまして、本年が実り多く、健康で明るい年となりますようお祈り申し上げ、年頭の挨拶とさせていただきます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
令和5年1月1日
島根県農業協同組合
代表理事組合長 石川 寿樹