つながるコラム「絆」 vol.1 安来の完熟イチゴ
愛情と情熱が
たっぷり熟したイチゴ
やすぎ地区本部
やすぎ苺部会 部会長 遠藤 孝さん
島根県の東端に位置する安来市。
全国的には「どじょうすくい」で有名ですが、実はイチゴの生産量が、山陰一。
訪れた人が、安来のイチゴを食べた瞬間、
「とろけるっ!うわー柔らかい、イチゴってこんなに甘いの?!」とびっくりすくるらい、安来市のイチゴは甘くて美味しい!
県内のイチゴのなんと6割以上がココ、安来市で生産されている。
ではなぜ、安来のイチゴは甘いのか。それは早むしり(熟す前に収穫)をせず、情熱あふれる生産農家の徹底した管理のもと、しっかりと熟した段階で収穫されるから!
栽培されている代表的な品種は「章姫(あきひめ)」と「紅ほっぺ(べに)」。
「章姫」は、大粒で長い円すい形が特徴。酸味が少なく、ジュワーっと広がる甘さで、小さいお子様から大人まで誰もが食べやすい品種。
「紅ほっぺ」は、章姫より、ちょっぴり酸味が加わり、さわやかながらも糖度が高く、イチゴの甘さと酸味を味わえる、自慢のイチゴです。
百聞は一見にしかず!ということで、安来のイチゴが美味しいワケ、実際に現地に行ってみました!
JAしまねやすぎ地区本部の生産流通課・三島さんのご紹介・ご協力のもと、安来市赤江地区の永田さんに農園を見せていただきました。
長さ100メートルのハウスの中に、整然と並び、すくすくと育っているイチゴ。なんとも長いこのハウスで、イチゴが一番美味い状態の熟したものを収穫する。また、大きくするために間引きや摘果(てっか)作業を、毎日早朝から数時間かけ、丁寧にひとつひとつ作業。水やりや肥料、病気予防など、毎日欠かさず徹底して作業しているとの事。
取材班が収穫時期でお忙しいですね、と訪ねたところ、遠藤さんは「収穫時期もだども、イチゴは一年中管理が必要だけん、収穫が終わると翌年用の苗や土の管理をしとるよー」との事。いやー、イチゴが食卓に出るまでの農家さんの苦労は、想像以上だなあ、と取材班も感服しました。
生産農家の代表、JAしまねやすぎ地区本部の遠藤苺部会長も、今の安来のイチゴがココまで美味しく育てることができるまでに、長年品種改良や技術を磨いた苦労を説明してくださった上で「最近は関係機関が協力して苺の加工品が増えてきたし、安来市観光協会が苺女子会を立ち上げてPR活動をしてもらっちょる。」との事。
安来市のイチゴが美味しいのは、農家さんのイチゴへの愛情と情熱がたっぷり熟したイチゴに注がれてる、という事がよくわかりました!
ジューシーで頬が落ちるほど甘い、至極の完熟イチゴ。
とことん熟した段階で収穫するため、一般的に早むしりするイチゴに比べ、日持ちがしないという理由から、松江・米子・鳥取の青果市場や安来市など、限られた地元周辺にしか流通していません。
そのため、全国でもトップクラスの極上のイチゴといっても過言でもない、極旨のイチゴを食べるには、安来市に食べに来るのが一番。
近年、イチゴに含まれるポリフェノールが美肌・美白、健康に良いとされ注目度も急上昇中のイチゴ。
ぜひ一度、安来市に来て、至極の完熟イチゴをご堪能くださいませ!