田んぼで治水 田んぼダム取り組み始まる
2022年08月20日
7月21日、出雲市大津町の圃場で「田んぼダム」の実証圃の展示会が開催されました。
当日は関係者約40人が参加し、圃場の見学や田んぼダムが果たす役割についての説明を受けました。この取り組みは出雲市農政会議大津支部が主催で、地元の農家が参加する大津「田んぼダム」推進協議会の協力により実現しました。田んぼダムは、水田の多面的機能を活用した取り組みの一つで、排水桝に堰板をはめ込み一時的に田んぼに水をためて、板の切込から少しずつ排水することで、大雨による河川の増水に伴う洪水被害を軽減し、防災・減災の効果が期待が期待できます。全国では既に新潟県や福島県等で取り組まれており、島根県内では初の取り組みです。
同協議会の代表である杉原治さんは「大津町の水田焼く20haのうち16haで協力をいただき実施させてもらっています。今後は行政などへ働きかけ、全市に広げていきたい。課題としては、農家の負担となる為、取り組みに対する理解と協力を得ることです」と話しました。
なお、堰板を設置している圃場には「所有者」「面積」「5cm水位時の貯水量」の立て札があり、協力者が一目でわかるようになっています。