出雲地区本部

JAしまね出雲平田柿部会が「ひらたの柿」高品質を確認

2021年10月18日

JAしまね出雲平田柿部会は9月29日、JA平田柿選果場で「ひらたの柿」査定会を開きました。出荷開始を前に、無作為で抽出した渋柿「西条」と甘柿「伊豆」の糖度、硬度、果重などを測定し、品質を確認しました。同部会では生果、干し柿を含め、令和3年産の販売金額3億円を計画しています。

 主力品種「西条」の平均果重はほぼ平年並み。糖度は18.3度と、過去10年の平均値よりやや低いものの、令和以降では最高値となりました。果肉は固めでシャキッとした食感に仕上がっています。「伊豆」は大玉傾向で糖度も平年よりやや高く、果肉はしっかりしています。

 日照不足による着色遅れが懸念されましたが、気温の低下で着色が進み、ほぼ平年並みとなっています。部会では、光反射シートの設置を推進し、着色促進、汚れ果の減少に努め、高品質な柿を出荷していきます。

  部会では83戸が55ヘクタールで「西条」「富有」「伊豆」などを栽培しています。今年は4月の降霜、7月豪雨、長雨による日照不足に加え、8月に発生した台風では幼木の倒伏も見られました。厳しい気象条件でしたが、それに対応した栽培管理に努め、今年の集荷は平年並みを見込んでいます。

 同部会の川瀬利治部会長は「生産者の努力でここまでたどり着きました。今後好天が続けば糖度もこれから上がり、玉太りも良くなってくると思います」と話しました。

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