しいたけ・いちじくのリース事業 担い手確保で産地拡大目指す
JAしまね出雲地区本部が、菌床しいたけハウスといちじく団地のリース事業を始めました。特産「神々の国 出雲しいたけ」を栽培する同JA出雲しいたけ部会は年々販売金額を伸ばし活気づいています。さらなる産地拡大につなげようと、JAがリース事業に乗り出しました。イチジク団地は特産「多伎いちじく」の産地活性化と、耕作放棄地対策の一環で地元が要望。潅水・排水設備を備えた団地と、樹体をリースします。
菌床しいたけハウスは総事業費1億490万円(国が建設費用の1/2を補助)で11棟(17アール)を建設。新規就農者4人を含む8経営体が入植しました。リース料の一部を県・JAで支援します。しいたけ栽培は力仕事が少なく天候にも左右されにくいなどで新規生産者が増えていますが、初期投資がかかります。空調・潅水設備の整ったハウスをリースし、その負担を軽減しました。
いちじく団地は、総事業費934万円(国が整備費用の1/2を補助)で57アールを造成し、新規就農者2人が入植しました。イチジクは苗木が育ち収穫できるまで3年程度かかります。リース料の一部支援に加え、国の事業を活用して未収益期間の育成費用を支援します。
ハウス、団地ともに3月に入植者に引渡し、菌床シイタケは収穫が始まっています。
同地区本部は、新たな担い手対策として平成25年度にリース事業を開始し、ブドウ、アスパラガスハウスの建設、柿団地の造成を行いました。シイタケ、イチジクは今回が初めてとなります。