出雲地区本部

出雲西部野菜集荷所を建設します

2018年08月16日

出雲地区本部は、老朽化している既存の集出荷施設の機能を移転し、島根県出雲市神西新町に出雲西部集荷所を建設いたします。本施設を起爆剤に、ブロッコリーの産地化や、島根県版の農業生産工程管理(GAP)制度「美味(おい)しまね認証」の取得を目指します。また、長期保存を可能とするスーパークーリングシステム(SCS)冷蔵庫の導入により販売力の向上を図り、農業生産拡大、農家所得増大を目指します。

 総事業費は約2億円で、出雲市の補助事業から6分の1の助成を受けます。高速道路のインターチェンジが近く、カントリーエレベーター、米低温倉庫、パッキングセンターが集約している出雲市神西沖町に建設し、物流コストの削減、人員集約による効率化を図ります。7月9日には起工式が開かれ、県、市、地元関係者、施工業者、JA役職員ら約30人が出席しました。施設稼動は11月を予定しています。

 施設ではブロッコリーの集荷と、既存施設で行っているきゅうり集荷・選果、そば集荷・乾燥を行う予定です。SCS冷蔵庫ではシャインマスカット、神在ねぎ、菊、パプリカのほか、パッキングセンターと連動し、菌床しいたけ、アスパラガスなど、多品目で活用できるよう計画・検討しています。最終的には出荷量、出荷時期をコントロールできる体制を構築し、有利販売につなげることを目標としています。

 出雲地区本部管内のブロッコリーは、平田地区で、「かあちゃんブロッコリー」の愛称でブランド化され、集出荷体制が確立されています。旧出雲地区でも転作作物として栽培に取り組み、平田地区と合わせ一大産地を確立する構想です。施設稼動により、平田野菜集荷所から出雲西部集荷所へ変更を予定している旧出雲地区の生産者が現在5人、1.6ヘクタール。2022年度までに15ヘクタールへの拡大を目指します。

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