販売事業
農産物の販売経路の多角化や野菜の加工業務用需要の増大等の流通・販売環境の変化に対応するため、株式会社JAアグリ島根・JA全農グループ等と連携を図り、有利販売と産地化を実現します。
米穀事業では、生産者の経営安定と販売先との安定取り引き拡大のため、事前契約取り引きの拡大、実需者ニーズを反映した品種誘導、飼料用米等での需給調整機能を発揮し、価格の安定及び持続性をもった水田営農の実現に取り組むとともに、引き続き関係機関挙げて良食味米生産を通じて特A獲得に向けて取り組みます。
園芸事業においては、園芸重点推進6品目を中心に県と連携し作付面積の拡大を図り、果樹では補助事業の活用等により産地の維持・拡大を推進します。販売面では契約的取り引きの拡大により、生産者の所得向上と経営の安定化を図ります。
畜産事業では、預り機能の実践強化による畜産農家の労力軽減や、ゲノム育種価を利用した雌牛保留、増頭対策に取り組みます。肉牛においては、「しまね和牛」の認知度向上と上物を中心とした脂肪酸数値を活用した有利販売に努めます。また、和牛肉輸出の取り組みも始めます。酪農においては、和牛受精卵の活用や遺伝情報に基づく優良乳用後継牛の取得支援に取り組みます。物流変動に伴う生産経費の低減対策として県内産粗飼料の利用に向けた取り組みや、販売単価向上に向けた生乳の品質改善指導に取り組み所得向上につなげます。
産直事業では、販売情報を活用し指導体制の強化に取り組み、生産拡大と安定的な直売所運営指導、県一JAのメリットを生かした広域出荷体制を推進し、品揃え拡大を目指します。