ベランダでも育てられる みんなのコンテナ菜園(タマネギ)

2026年06月22日

タマネギ

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早生で新玉、中晩生で貯蔵も
コンテナ1つで10個を収穫

 タマネギは栄養豊富で、貯蔵もできることから古代エジプトでも栽培された最も古い作物の1つです。原産地とされる中央アジアは、夏は気温が高く降雨がほとんどないため、地上部を枯らし栄養を蓄えた球根(鱗茎)で越します。
 一部地域を除く本州では8月下旬~10月上旬に種まきし、10月下旬~12月上旬に苗を植えます。翌年の気温上昇で根や葉を増やし、春に一定以上の温度と日長になると球が肥大し始めます。早まきや早植えして太く大きな苗を植えると、とう立ちして球の肥大が悪くなるので、品種ごとの種まきや植え付け適期を守りましょう。なお、越冬が難しい北海道では、肥大の遅い晩生品種を春まきします。
 植え付け後は、年明け頃から生育旺盛になる3月まで肥料や水を切らさず、肥大前の株の充実を図ります。
 葉が倒れる品種の収穫は、極早生で3月下旬、早生で4月下旬、中生・中晩生は5月下旬ごろから行います。

「アイドルももえ」
病気に強く、歯切れ良く甘さの強い、年明け3月末まで貯蔵できる中晩生品種

【基本情報】
●分類:ヒガンバナ科ネギ属
●原産地:北西インド周辺を含む中央アジア(説)
●発芽適温(地温):15~25度
●生育適温(気温):15~25度
●日当たり:日なた ●好適pH:6.0~6.8


【病害虫情報】
べと病:かびの仲間による病害。2~3月に葉が淡黄緑色になり萎縮・湾曲し、生育が遅れる。罹病株は抜き取り、3月以降に殺菌剤を散布する。
ネギアザミウマ:4月から増え始め、葉がかすり状になる。激発すると肥大不良、貯蔵中の腐敗原因に。

タマネギの栽培方法

1 種まき

 直径12cmのポリ鉢に種まき用の土を入れ、円を描くように間隔を空け20粒ほどの種をまく(写真1)。光が当たると発芽が抑制されてしまうため、5mm程度の厚さで土をかけ、土を押さえる。高温期の種まきなので、温度を抑えて乾きを防ぐため、しっかり水やりし、半日陰の軒下などに置く。5日ほどで出芽する。

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ポイント
品種ごとにまき時期が異なるので注意する。

2 間引き

 種まき後10日ほどして本葉1枚が出てきたら、込んでいる所や生育が悪い苗を間引く(写真2)。このとき、鉢の中心に肥料であるIB化成約3gを指で押し込んでおく(写真3)。

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ポイント
育苗期間が長いので、肥料は長く効くIB化成を使う。

3 植え付け

 種まきから50~60日で、本葉3~4枚、太さ5~6mm(写真4)になったら、鉢から苗を取り出し、IB化成約30gと過リン酸石灰約7gを混ぜた土(約14L)を浅型プランター(長さ60cm)に入れ、株間10~12cm間隔、条間8cmで、株元の白い部分の半分が見える程度の深さで植え付ける(写真5)。

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4 追肥

 極早生や早生品種は、12月下旬と2月上中旬の2回、中生と中晩生品種は、12、2、3月のいずれも中~下旬の3回、1回当たり化成肥料(NPK各成分8-8-8)約14gをばらまく(写真6)。肥料は軽く土と混ぜ、水をやる。

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ポイント
根は乾燥に弱いので適宜水やりする。特に球の肥大期は乾きに注意する。

5 収穫

 中生・中晩生品種は、全体の5割の株で葉が倒れて1週間ほどした天気の良い日に収穫する(写真7)。
 収穫後は雨の当たらない日陰に敷いたシートなどの上に重ならないように置き、10日ほど風乾させる。根と葉を切り落としネットに入れる、あるいは葉を束ねてひもで縛り軒下などにつり下げて貯蔵する。
 極早生・早生は葉が倒れにくいので肥大したものから順次収穫する。貯蔵性は高くないので風乾せず新玉ねぎとして早めに食べる。

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※温暖地を基準に記事を作成しています。

出典等

出典:(株)日本農業新聞「JA広報通信」7月号

写真・文:園芸研究家●淡野一郎 写真©ICHIRO AWANO