ベランダでも育てられる みんなのコンテナ菜園(ブロッコリー)

2026年05月22日

ブロッコリー

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栽培しやすい夏まき秋冬どり
頂花蕾(ちょうからい)・側花蕾(そくからい)兼用品種で長く収穫

ブロッコリーは、ケールを起源とするキャベツの仲間で、花蕾(からい)と呼ばれるつぼみやそれに続く茎の部分を収穫する野菜です。
 早生、晩生など品種の違いにより、花蕾になる花芽のできる条件は異なります。そのため、種まきはそれぞれの品種ごとの適期に行うことが大切です。例えば、温暖地の場合では、早生や中早生品種ならば7月中旬から8月中旬に、晩生品種ならば8月下旬から9月中旬に種まきします。
 一方で発芽適温は高めで暑さには強いですが、出芽後の適温はやや低めです。育苗は暑い盛りなので、強い日射は日よけし、風通しを良くして、朝夕に水やりします。10月中ごろまでは害虫防除も徹底します。
 品種には頂花蕾のみが大きくなる「頂花蕾用」と、頂花蕾の収穫後に側枝の花蕾も収穫できる「頂花蕾・側花蕾兼用」があります。頂花蕾・側花蕾兼用品種ならば年内から春まで長く収穫を楽しめます。

「緑嶺(りょくれい)」
根張りが良く乾燥や加湿に強く形の良い花蕾が採れる頂花蕾・側花蕾兼用の中早生品種

【基本情報】
●分類:アブラナ科アブラナ属
●原産地:地中海東部沿岸
(2次中心※)地中海沿岸、ヨーロッパ北西沿岸
※原産地から伝播した先で、その環境に適応して多様化した場所
●発芽適温(地温):25度前後
●生育適温(気温):18~20度
●日当たり:日なた ●好適pH:6.0~6.5

【病害虫情報】
ヨトウムシ類:9~10月に発生する。葉裏に卵塊が、若齢幼虫は集団で生息するので、まとめて手で捕殺する。大きくなった幼虫は夜~早朝に植物体上にいるので補殺する。BT剤など薬剤散布は、防虫ネットの上からすることで散布を減らせる。

ブロッコリーの栽培方法

1 種まき

 セルトレー(128穴)へ育苗用の培養土を入れ、トレーを重ね上から押して約1cmのくぼみを作り、3~4粒の種をまく。バーミキュライトをかけ(写真1)、表面を平らにし、土が流れないよう数回に分けて水やりする。
 種まき後、トレーは防虫ネットをした育苗箱へ入れ、日陰か冷房の効いた室内に置く。3~4日して出芽が始まったら、明るい日陰、もしくは育苗箱に遮光率40%のネットをかけて日なたで育てる。

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ポイント
育苗中は雨に当てないようにする。

2 間引きと植え替え

種まき後2週間ほどして本葉が1枚になったらはさみを使ってトレー1穴当たり2株に間引く(写真2)。苗は2株のまま9cmポリポットへ植え替える(写真3)。

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3 植え付け

本葉5枚前後で、ポリ鉢(直径39cm)にIB化成約40gを混ぜた土(25L)を入れ苗を植え付ける。その際、子葉に土がかからない程度に深めに植える(写真4)。たっぷり水やりし、根付くまでは乾きに注意する。

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ポイント
植え付けは暑い日中を避け、夕方や曇りの日にする。

4 追肥

頂花蕾収穫までに2回追肥し、花蕾を充実させる。1回目の追肥は、早生や中早生品種で花芽ができる植え付け後14日前後(写真5)で、2回目は花蕾が見える頃にする。いずれも化成肥料(NPK各成分8-8-8)約12gを施し土と混ぜ、水やりしておく。

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5 収穫

早生や中早生品種は10月下旬~12月に頂花蕾の直径が12~13cmになったら収穫する(写真6)。年明けに側花蕾が伸びてきたら花蕾の直径が4~5cmで収穫する(写真7)。

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ポイント
頂花蕾収穫後は1、2回目と同量の肥料を施す。


※温暖地を基準に記事を作成しています。

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出典等

出典:(株)日本農業新聞「JA広報通信」6月号

写真・文:園芸研究家●淡野一郎 写真©ICHIRO AWANO