ベランダでも育てられる みんなのコンテナ菜園(葉ジソ)

2026年02月26日

葉ジソ

刺身のつま、薬味、天ぷらに 種まきは日長14時間以上で

 シソの中でも葉を使う葉ジソには、梅干しの色つけなどに使う赤ジソ、刺身のつまなどにする青ジソ(オオバ)があります。
 発芽適温は20~25度と高めです。種は皮が硬く、発芽に光が必要なので、種まき前に芽出し処理し、種まきは覆土を薄くして、4月下旬までは保温して出芽させます。
 原産地はモンスーン気候で夏は海から暖かく湿った季節風が吹き暑く、前線が停滞し雨が多くなります。このためシソは一定の葉枚数になり、夕方の薄明期を含む日長が14時間以下になると花芽を作る短日植物です。花が咲くと葉の収穫が難しくなるので、種まきは日長が14時間を超えるゴールデンウィーク頃からの長日期間にすると長く収穫できます。温暖地ならこの頃、気温が生育温度の下限を超えるので、外で育てるにも好都合です。

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▲「大葉青しそ」生育旺盛で栽培しやすい葉ジソ

【基本情報】

●分類:シソ科シソ属
●原産地:ヒマラヤ、ミャンマー、中国南西部
●発芽適温(地温):20~25度
●生育適温(気温):20~23度
●日当たり:日なた ●好適pH:6.0~6.7

【病害虫情報】

ハダニ類:高温期に乾燥していると葉の裏面などに大量発生する。見つけたらハンドスプレーなどで洗い落とす。
ベニフキノメイガ:春、7、9月頃に幼虫が発生して、葉をつづり、周囲の葉を食害。見つけ次第手で補殺する。

葉ジソの栽培方法

1.種まき

 種まきの2日前から種を水に漬け、半日おきに水を替え芽出し処理する。直径9cmのポリ鉢へ培養土を入れ、真ん中に深さ5mmほどのくぼみを付け、種10粒ほどをまく(写真1)。発芽に光が必要なのでバーミキュライトを薄くかけ(写真2)、軽く手で押さえ、やさしく水やりする。

【ポイント】
種まき後は4月下旬までは日当たりの良い窓辺などで出芽させる。出芽後は外で育てる。

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2.間引き・植え付け

 種まき後6~8日ほどで芽が出てくる。本葉2枚までにはさみで3株に間引く(写真3)。さらに種まき後30~40日、本葉6枚で1株にする(写真4)。2回目の間引き後、直径30cmのポリ鉢(約15L)に培養土とIB化成約38gを混ぜ入れ、1株を植え付ける(写真5)。植え付け後はたっぷり水やりする。

【ポイント】
最初の間引き後に鉢縁にIB化成1粒を押し込んでおくと苗がスムーズに生育する。

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3.収穫・追肥

 収穫は植え付け後30日ほど、本葉10枚から行う。葉身で摘み採ると黒く変色してしまうので、葉柄を持って摘み採る(写真6)。最初の収穫から1週間おきに化成肥料(NPK各成分8-8-8)約1gを施し(写真7)、水やりする。

【ポイント】
乾燥を嫌い、土の水分と栄養が少ないと、葉が小さく色も薄くなるのでまめに追肥と水やりする。特に梅雨明け後は、乾きやすくなるので毎日しっかり水やりする。

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4.摘葉・整枝

 枝や葉が、混みあい暗くなると花芽ができやすくなり、風通しが悪くなることで病気が出やすくなる。また土も乾きやすくなるので、必要に応じて、側枝を4~5本に整理し、下葉も取り除く(写真8、左:整枝前、右:整枝後)。

【ポイント】
乾き対策には増し土やひと回り大きな鉢へ植え替え、半日陰へ移動するのも方法。

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栽培カレンダー

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出典等

出典:(株)日本農業新聞「JA広報通信」3月号

写真・文:園芸研究家●淡野一郎 写真©ICHIRO AWANO