ベランダでも育てられる みんなのコンテナ栽培(サヤエンドウ)

2025年08月25日

サヤエンドウ

緑鮮やかなさやは春の味わい 豆はグリーンピースにも

 エンドウの原産地は諸説ありますが、紀元前8000~7000年のメソポタミアで栽培されるなど、最も古い作物の一つです。サヤエンドウは、エンドウの未熟なさやを収穫します。中でも豆を肥大させ肉厚なさやごと使うスナップエンドウは甘くシャキッとした歯応えが特徴です。グリーンピースは熟す前の太った豆を使います。さやが付くためには花を咲かせる必要があります。温暖地以西では秋に種まきすると、発芽した種や幼苗が冬の低温(3~5度)に遭って花芽を作ります。その後、春になり日が長くなると開花します。寒さが厳しい寒地は春に、寒冷地は秋と春に種まきできます。
 生育適温は15~20度ですが、冬は低温に強い小苗でやり過ごすため、育ち過ぎて大苗にならないよう適期に種まきすることが大切です。

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▲うどんこ病に抵抗性があり栽培しやすい、極早生・つるありのサヤエンドウ「あずみ野30日絹莢PMR」

【基本情報】

●分類:マメ科エンドウ属 
●原産地:インド、中央アジアから中東など諸説あり
●発芽適温(地温):15~20度 ●生育適温(気温):15~20度
●日当たり:日なた  ●好適pH:6.0~7.0

【病害虫情報】

うどんこ病:開花期以降に葉が小麦粉を吹いたようになる。中間宿主のホトケノザの除草や抵抗性品種を選ぶ。
ハモグリバエ類:春、幼虫による筆で絵を描いたような食害痕が葉に現れる。見つけ次第、幼虫やさなぎをつぶす。

サヤエンドウの栽培方法

※温暖地を基準に記事を作成しています。

1 種まき

 ポリ鉢(9cm)へ培養土を入れ、深さ2、3cmのまき穴を3、4カ所開ける。種はへそ(種がさやに付いていた、少しくぼんだ部分)を下にして1粒ずつまき(写真1)、土をかけ、水をやる。

【ポイント】
栽培カレンダーを確認して適期に種まきする。

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2 植え付け

 本葉2~3枚(写真2)の頃に、IB化成肥料8gと過リン酸石灰約20g、硫酸カリ約3gを混ぜた培養土を入れた直径39cmの鉢(約25L)へ植え付ける。植え穴を開けたら、根と土を崩さないよう苗をそっと植え付け、仮支柱を立て、ひもで留め(写真3)、たっぷり水をやる。

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3 支柱立て・整枝

 本葉5枚くらいからつるが伸び始めるのでリング支柱(つるなし品種:長さ90cm・つるあり品種:150cm)を立てる(写真4)。株元からつる(分枝)がたくさん出てきたら、最初に伸びたつる(主枝)を含め1株当たり2、3本になるよう、つるを切って整枝する(写真5)。

【ポイント】

整枝で風通しを良くして病害虫の発生を少なくする。

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4 追肥

 さやが付き始めたら、さやが大きくなるよう化成肥料(NPK各成分8-8-8)約20gを施し(写真6)、以後はまめに水やりする。

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5 収穫

 サヤエンドウは開花後15~20日ほどでさやの中の豆が目立って大きくなる前に収穫する(写真7)。スナップエンドウは開花後25日ほどでさやの厚さが1cmぐらいのとき、グリーンピースは開花後25~30日で、さやの付け根に白いしわが出た頃に収穫する。採れたてほど甘味が乗っておいしいので、収穫したら新鮮なうちに食べる。

【ポイント】

収穫が始まって2週間後ぐらいの収穫盛期に、4 追肥と同量の肥料を施す。

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栽培カレンダー

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出典等

出典:(株)日本農業新聞「JA広報通信」9月号

写真・文:園芸研究家●淡野一郎 写真©ICHIRO AWANO