~全共特集~畜産界の期待の新星🌟を紹介します!

2022年07月12日

皆さん"和牛のオリンピック"があることをご存じですか?

「全国和牛能力共進会」と言い、全国の優秀な和牛を一堂に集め、改良の成果やその優秀性を競う大会が5年に一度開催されます🥇

今年は5年に一度の年!10月6日から鹿児島県で開催が予定され、全国の41道府県が参加し、約460頭の牛が集結します✨

審査は以下の3部門で行われます👉

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「高校及び農業大学校の部」は今大会から新設✨

今回は、その「高校及び農業大学校の部」の県代表1校の座を目指し、奮闘する県内3校の取り組みについてご紹介します😊

 (近日中にJAしまね公式YouTubeに動画をアップする予定です!ぜひcheckください♫)

ご紹介するのはこちらの3校!!

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今回はインタビュー形式で取材を行い、5つの質問にお答えいただきました😊

(県立農林大学校⇒農大、県立出雲農林高等学校⇒出雲農林、県立矢上高等学校⇒矢上)

①全共に向けてどんなことに取り組んできましたか?

【農大】

🎤4年前から全共への出品を目標に取り組んできました。候補牛である「みくる」「おとは」「いとさつき」の調教などを始めたのは1歳になった頃からです。校庭での調教や引き運動はできるだけ毎日行ってきました。また、朝と夕方の農場当番が決まっていて、飼料をあげながらコンディションを確認しています。土日も夏休みも関係なく、366日牛と向き合っています。毎日の状態を記録し、先生と生徒全員で共有するなど、連携して日々の管理を徹底してきました。

【出雲農林】

🎤調教、洗体やブラッシング、蹄掃除などを毎日行い、床替えもこまめにしています。毎日牛の当番があり、13年生で朝夕の餌やりや掃除をしていますが、候補牛の「すずらん」については土日も5人で交代しながら飼育してきました。

【矢上】

🎤候補牛の「みつゆり」は体上線が弱かったので、つなぎ運動などをし、強くするため取り組んできました。調教練習でも、地域の調教師の方に分からないことを聞くなどして解決してきました。また、放課後にもつなぎ運動や調教練習、合間をみつけて発表の練習など、授業とプラスで練習してきました。

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②独自の取り組みを教えてください。

【農大】

🎤地域の生産者からアドバイスを受けた調教技術や飼育管理、手入れ技術などを1冊にまとめた「農林大調教の手引き」を先輩方が作成され、私たちや後輩へも技術のバトンを引き継いでいます。また、追加哺乳技術による哺育・育成管理にも取り組んでいます。母乳だけでは足りないと判断した際、私たちが追加哺乳し、成牛になってからもよく食べることができるよう、子牛の時から丈夫な胃袋づくりに繋げていきます。

【出雲農林】

🎤強化哺育を目的に、生まれてすぐ人の手でミルクをあげる人工哺乳に取り組んでいます。発育を見極めながらミルクの量を自分たちで管理しています。「すずらん」も人工哺乳で育ちました。また、和牛甲子園に肥育部門で出場しています。いい雌牛を残し、生まれた子牛を肥育する...を繰り返しながら、自分たちで改良を進めています。また乳牛も飼養しているので、搾乳なども行っていて、牛についてより深く学べています。

【矢上】

🎤邑南町、JAしまね島根おおち地区本部、西部農林水産振興センター、地元農家、矢上高校とで石見和牛プロジェクトを創設していて、人材育成と地域振興につなげるため一体となり取り組んでいます。「みつゆり」の母牛「みつひら」は、第11回全国和牛能力共進会高等登録群の県代表候補牛に挙げられたとても優秀な繁殖雌牛です。しかし、飼育農家の方が体調を崩され、飼育を続けるのが困難な状況となりました。「優秀な繁殖雌牛であり、地元に残したい」という農家や地域の方々の熱い思いを受け、矢上高校で「みつひら」を飼育することにしました。全共のテーマである「和牛新時代 地域かがやく和牛力」のテーマにそった牛を育てるため、地域との連携を強みに取り組んでいます。また、地元の小学生に牛のブラッシング体験をしてもらったり、自分たちが牛について発表したりと牛の魅力についても伝えています。

③特に頑張ったことは何ですか?

【農大】

🎤調教や引き運動、終わった後のブラッシングなどは、放課後も残って取り組んできました。また、3頭の候補牛を飼養していますが、それぞれ給与量と残飼量をチェックし、餌の管理を徹底して行いました。

【出雲農林】

🎤「すずらん」と同じ場所で育てている牛が病気になってしまったとき、病気がうつらない様に工夫したことです。床替えを頻繁にしたり、ブラッシングの道具を変えたりなど対策し、なんとか乗り越えることができました。

【矢上】

🎤体上線の緩さを克服するため、つなぎ運動や引き運動などをして、とにかく体上線を強くみせれるよう、トレーニングしました。どう工夫をしたらいいかも周りの方にいい方法を聞いて取り組みました。

④嬉しかったこと、やりがいを感じたことは何ですか?

【農大】

🎤他の専攻の先生に「今日も頑張っているね!」「熱い中ご苦労様」など声を掛けてもらえた時、嬉しいし、やる気にもつながります。また調教などの練習で、候補牛が綱の指示でうまく動くようになり、先生方と共有できた時にはとてもやりがいを感じました。

【出雲農林】

🎤最初は発育が不安定だったので心配でしたが、定期的に巡回指導をしてもらうなかで、発育が良いと褒めてもらえることが多くなったので嬉しかったです。「すずらん」を調教していき、旋回など最初はできなかったことができるようになった時も嬉しかったです。

【矢上】

🎤調教など、なかなか最初はうまくいかないことも多かったですが、だんだんと体上線も強くなり、調教でも言うことをきいてくれるようになって、牛との距離も近くなりました。地域の方からも「良くなってきたね」と言ってもらえたときは嬉しかったし、頑張ってきたかいがあったなと思いました。

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⑤県代表牛最終選抜会に向けた意気込みをお願いします!!

【農大】

🎤先生、先輩、生徒みんなで一致団結して取り組んでいるので、みんなの想いを受け継ぎ大学生だからこそできることをやりたいと思っています。県で終るのではなく、鹿児島でもいい成績が残せるよう、気合を入れて頑張ります!!

【出雲農林】

🎤「すずらん」は顔はもちろん、人懐っこさも可愛くて、横から見た体上線が美しいので、ぜひ会場で多くの方に見てほしいです!!クラスの友達からも「絶対に鹿児島行ってよ!」とエールをもらうので、出雲農林高校の代表として頑張ります!!

【矢上】

🎤体上線を強く見せたり、調教したりなど今まで頑張ってきました。地域の方との関わりの強さを多くの人に伝えたいです!!