くにびき地区本部

西条柿の歴史

西条柿は中国地方に特有の渋柿です。山野に自生するものはなく古くから人の手で栽培されたもので、その由来は定かではありませんが、毛利氏と尼子氏が中国 地方の覇権を競った戦国時代、干し柿として戦場での携帯食として珍重され、毛利氏が山陰を治めた時代に広く植えられたといわれます。 松江市には各地に樹齢 200 年以上の古木 (枕木・秋鹿地区には樹齢 500 年の大木が見られる) が点在し、歴史の深さをうかがい知る事ができます。

産地

本庄 枕木

中海を眺む枕木山麓周辺は古くからの西条柿産地として名をなし、対岸になる東出雲町畑にもほし柿用の生柿を舟で運んでいたといいます。
尼子と毛利の古戦場の地でもあり、西条柿の古木が今なお散在し、歴史を感じさせます。

ドライアイスによる渋抜き法もこの地から。

東出雲 畑

ほし柿の里として有名な東出雲町畑集落は尼子時代の古戦場で、毛利が富田城を見下ろせるとして陣をかまえた京羅木山 (標高 473 メートル) の中腹にいだかれています。
三階建の柿小屋につるされ太陽の光を浴び黄金に輝く柿のれんは冬の風物詩として暮らしの中にいきづき「ほし柿は山陰の失われたふる里の味」と森広さんはいいます。

秋鹿 井神

宍道湖北岸、北山山麓の谷間に集落や農地が展開する秋鹿町は「秋鹿杜氏」の里、早春の風物詩「おもっつあん」行事の地としても有名。その井神地区高祖寺奥の院大日堂周辺に広がる柿園の中に、大蛇を思わせる主枝を空中にはわせた巨大な古木が現存しています。
平成 11 年の全国かき研究大会で視察に訪れる人々に西条柿の長い歴史を伝えることができました。
平成 17 年には、秋鹿の西条柿古木と本庄の西条柿古木が松江市の天然記念物に指定されました。

商品カタログ

西条柿のほしがき

西条柿の新しい特産加工品として登場したのが「あんぽ柿」。新しい技術をいかし柿のうまみをそのままに高付加価値をつけ販売していこうと始まりました。
皮をはぎつるして水分 30% 程度まで乾燥させたもので、西条柿特有の甘さそして水あめ状のやわらかな口当りが特徴。
10 月中旬から加工が始まり、11 月 20 日過ぎに出荷。昨年は秋鹿・大庭地区で約 10 万個を地元、広島市場へ販売しました。

西条柿

西条柿は中国地方を中心に栽培される地方色豊かな果実で、渋抜きしたおいしさは格別。島根県統一の「こづち」というブランド名で県外出荷されています。
くにびき地区本部管内では約 200 戸の生産者が栽培しています。10 月初めから収穫が始まり、JA 選果場へ出荷され、瀬戸内を中心に秋の味覚として食卓に届けられます。

お問い合せ・お申込

柿に関するお問い合わせ・お申込は下記の通りです。

くにびき地区本部 営農経済部指導販売課
〒690-0823 島根県松江市西川津町 1635-1
TEL. 0852-55-3031 / FAX. 0852-32-7782

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