くにびき地区本部

のうさぎょうメモ エダマメとインゲンの栽培管理

エダマメ(マメ科) / 原産地 : 中国

栽培のポイント

  1. 生育開花は 20 ~ 30 ℃が適温、昼夜の温度格差があるほど品質の良いものが多収できる。
  2. 土壌の適応性は幅広いが、早い栽培では砂質が地温が上がりやすく良く、夏どりは乾燥が続くと空サヤとなりやすいので粘土質が良い。
  3. 早播きは早生種が良く、遅播きは中~晩生種が良い。強い光を必要とするので密植は避ける

圃場準備と種まき

予め排水の良い畑を選び、深く耕し 1 平方メートル当たり、堆肥 1 キロ、苦土石灰 100 グラムをそれぞれ土とよく混和し、植付け 2 週間位前有機化成 肥料 50 グラムを施し 60 ~ 70 センチの畝立てをする。種まきは 5 月頃、畝の中心に 25 ~ 30 センチ間隔に 1 ヶ所 3 ~ 4 粒をじか播きする。発芽後 2 本残し 間引く。苗づくりは 4 月中旬頃、セルトレイに 1 粒ずつ播き本葉 2 枚頃定植する。

土寄せ・摘心と追肥

土寄せは本葉が出始めた頃、倒伏防止のため子葉が隠れる程度行い、15 ~ 20 日後、開花するまでに 2 回目の土寄せを行う。摘心は生育が旺盛な場合、本葉 5 ~ 6 枚位の時に行い、わき芽の伸びを促す。追肥は過繁茂にならないよう加減する。

病害虫防除

カメムシ、ヨトウムシ、サヤムシガ類が付きやすいので薬剤防除を行う。

収穫

開花後 40 ~ 45 日くらいたってからサヤのふくらみが目立ち指でつまむと子実が飛び出す頃収穫する。収穫が遅れサヤが黄変すると味を損なう。

インゲン(マメ科) / 原産地 : 中南米

栽培のポイント

  1. マメ類の中では高温を好み、生育適温は 20 ℃くらいで、霜には極めて弱い。25 ℃以上の高温では実どまりが低下する。
  2. 土壌水分に比較的敏感に反応するので、排水と乾燥防止に留意する。
  3. 生育期間が短いので何回にも分けて種まきできる。
  4. つるあり種とつるなし種がある。

圃場準備と種まき

予め深く耕し 1 平方メートル当たり、堆肥 2 キロを土とよく混和し、酸性に弱いので苦土石灰 100 グラムを混和整地する。種まき 10 日位前に有機化 成肥料 130 グラムを施しつるあり種では畝幅 90 センチ、つるなし種では畝幅 60 センチの畝を作る。種まきは 5 月上旬~下旬頃につるあり種で 45 ~ 50 セ ンチ、つるなし種で 25 ~ 30 センチ位の株間で種まきする。

支柱立て

つるあり種の支柱は高さ 2 メートル位とする。キュウリネットを張り誘引すると良い。つるなし種も短い竹を立てて倒伏を防止する。

追肥

つるぼけとなるので窒素成分は効きすぎないよう注意し、草勢を見ながら施す。

病害虫防除

若い本葉の裏側などにアブラムシやハダニがよく発生するのでよく観察し発生を見たら薬剤による防除を行う。

収穫

開花後 10 ~ 15 日、サヤに子実のふくらみが出てきた頃、つるを傷めないよう収穫する。

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