のうさぎょうメモ カボチャとサツマイモの栽培管理
カボチャ(ウリ科) / 原産地 : アメリカ大陸
栽培のポイント
- 生育適温は果菜類では最も低温に耐え、夜温は 7 ~ 8 ℃で生育、日中の高温にも耐える。
- 土壌病害に対して強く連作も可能、ただし畑は排水を良くする。
- 単為結果性は低いので早い時期の開花は人工授粉を行う。
圃場準備と苗の植付け
予め畑を深く耕し 1 平方メートル当たり、堆肥 2 キロ、苦土石灰 150 グラムをそれぞれ土とよく混和し、植付け 2 週間位前に有機化学肥料 120 グラム、燐酸肥料 30 グラムを施し、1 ~ 1.2 メートル幅の畝立てをする。購入する苗は茎が太く葉が厚く、本葉 4 ~ 5 枚の丈夫な苗を選ぶ。植付けは 60 センチ間隔に 5 月中旬暖かい日を選び深植えしないよう植付ける。植付け後保温のためホットキャップを被せ保温する。
製枝と追肥
本葉 5 枚位の時に摘心し、丈夫な子づるを 2 ~ 3 本残し他の子づるはかき取る。1 番果は 7 ~ 8 節目に雄花が開花したら早朝遅くとも 10 時頃までに雄 花の花粉で人口授粉する。追肥はつるの長さが 50 ~ 60 センチになった頃、1 平方メートル当たり化成肥料 3 グラム程度を追肥する。
病害虫防除
ウリハムシ、アブラムシ類が付きやすいので薬剤防除を行う。べと病は被害葉を処分し、肥料切れさせない。又うどんこ病は密埴を避け排水を良くし窒素過多としない。
収穫
開花後 40 日くらいたってから果皮に爪が刺さらない堅さで果柄部がコルク化した頃収穫する。 収穫が遅れると味を損なう。
サツマイモ(ヒルガオ科) / 原産地は中央アメリカ
栽培のポイント
- 熱帯性の高温度性の作物でイモ肥大の適温は 20 ~ 30 ℃で日光を好み乾燥に強い。
- 土の適応性は幅広くどんな土でも栽培可能であるが、耕土が深く通気性が良いところを選ぶ。
- 窒素過多になるとつるぼけを起こすので肥沃な畑では肥料過多にならないよう注意する。
圃場準備と苗の植付け
予め畑を深く耕し 1 平方メートル当たり、堆肥 1 キロを土と良く混和し、植付け 2 週間くらい前に有機化成肥料 50 グラムを施し畝幅 70 センチの高畝 をつくり黒マルチを張る。苗は茎が太く葉の色がよく厚みのあるものが良い。5 月中~下旬、株間 30 ~ 35 センチ間隔に船型又は斜め挿しに植付ける。直立挿 しした場合はイモの付は少ないが早掘りができる。
追肥
特に窒素成分は効きすぎないよう注意し、肥沃な畑はほとんど無肥料でよい。柔らかい葉は食用として利用できる。
病害虫防除
イモを掘り上げてみると表面に穴が開けられていることがあるが、ハリガネムシによるもので事前に土壌消毒をする。
収穫
早いものでは 8 月中旬頃、探り掘りで収穫できる。