のうさぎょうメモ 作付け計画と土づくり
作付け計画
(1) 連作障害を避ける
たいていの野菜は同じ場所で同じ野菜を連続的に栽培すると片寄った成分が吸収され肥料成分バランスが悪くなったり土壌中の病原菌が増えることなどから連作を避ける必要があります。
連作障害のでにくい野菜
連作障害のとでやすい野菜
(2) 輪作と作付けの組み合わせ
野菜栽培における連作障害を避けるため、それぞれの場所で作る野菜の種類を 1 ~ 2 年ごとに変え輪作をする必要があります。
1 年休栽培する野菜 | タカナ・ニラ・スープセロリ |
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2 年休栽培する野菜 | インゲンマメ・レタス・パセリ・白菜・セロリ・イチゴ・キュウリ |
3 年休栽培する野菜 | ナス・トマト・ピーマン・メロン・ソラマメ・里芋・ゴボウ |
4 年休栽培する野菜 | エンドウ・西瓜 |
連作を避けて計画的な作付けを
土づくり
野菜は土の中から養分だけを吸収しているのでなく水分や酸素も根から吸収しています。
そのため根の成長が鈍ると茎や葉、果実などの健康状態が保てません。
大切な土の三相
野菜の生育が最も良い三相の割合は固相の部分が 40 ~ 50 パーセント、液相と気相がそれぞれ 25 ~ 30 パーセントと同じです。しかし、三相分布は 常に一定ではなく堆肥など有機物を施し、団粒化を図ることが大切です。団粒化された土は大きな隙間や小さな隙間が適度に含まれ通気性、保水性がともに優 れ、その上肥料の保持力も良いので野菜を育てるのに理想的な状態といえます。
多湿に強い野菜と弱い野菜
多湿に強い野菜 | ハス、クワイ、セリなど |
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多湿でも比較的 良くできる野菜 |
ミツバ、セロリー、里芋、タマネギ、フキなど |
多湿に弱い野菜 | サツマイモ、山芋、ゴボウ、大根、トマト、カボチャ、インゲンマメなど |
弱い光線でも良く育つ野菜
弱い光線に比較的耐えるもの | 里芋、ショウガ、ネギ、アスパラガス、セロリー、レタス、パセリ、インゲンマメ |
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弱い光線を好むもの (樹木の下でも良く育つ) |
セリ、ミツバ、ワラビ、フキ、ミョウガ |
暗所で育てるもの (根株を要請する場合は光が必要) |
マッシュルーム、軟化野菜(ウド、ミツバ、ショウガ、里芋、アスパラガス)など |
良い堆肥を作ろう
堆肥はわらや落ち葉、刈草など十分湿らせて積上げ、発酵させて作ります。発酵菌の養分としてチッソが必要なので、石灰窒素や尿素、家畜ふんを一緒 に積上げ十分発酵させると良い堆肥ができます。畑への堆肥の施し方は土壌を深く耕し、堆肥を 1 平方メートル当たり 2 ~ 3 キロ、全体に良く混和する。
土壌酸度の調整
日本の土壌は地形的にしかも雨が多いことから土中に含まれるカルシウムやマグネシウムが流され酸性土壌の所が多いとされています。野菜の種類による適応酸度を考慮し、作付けの 1 ヶ月前までに苦土石灰などで pH 調整を行いましょう。