のうさぎょうメモ エンドウとソラマメの栽培管理
エンドウ(マメ科) / 原産地:コーカサス南部、イラン
栽培のポイント
- 連作障害に弱い代表的な作物で、少なくとも 3 ~ 4 年はエンドウを栽培したことのない畑を選ぶ。
- 酸性に弱いので必ず石灰を施し中和してから栽培する。
- 早播きするほど枝数が多くなり開花も早まるが、耐寒性が低下し寒害・凍害を受けやすくなる。
- 畑は排水・保水ともに良好な肥沃地を選び、根は湿害を受けやすいので畑の状況により高畝とする。
圃場準備と種まき
種まきする 1 ヶ月前までに畑を深く耕し、1 平方メートル当たり、堆肥 2 キロ、苦土石灰 1.5 キロを土とよく混和する。種まき 10 日位前に有機化成 肥料 50 グラム、燐酸肥料 40 グラムを施し、畝幅 60 センチの畝立てをする。種まきは 10 月下旬、35 ~ 40 センチ間隔に一箇所 4 ~ 5 粒じかまきする。覆 土は 2 ~ 3 センチ行う。発芽が揃った後 2 ~ 3 株を残し間引きする。
支柱立てと追肥
小枝のついた竹など 1.8 メートル程度の支柱を立てつるを絡ませる。市販されているキュウリネットを利用すると良い。追肥はつるが勢いよく伸び始めた頃、開花始め頃、収穫始め頃の 3 回程度行う。1 平方メートル当たり 1 回に化成肥料 20 グラム程度を追肥する。
病害虫防除
ハモグリバエがつきやすいが特に致命的な被害とはならない。
葉の食害がひどいようであれば薬剤防除を行う。
収穫
サヤエンドウは若サヤの頃、スナックエンドウは実が太ってみずみずしい頃、実エンドウはサヤにしわが出始めた頃収穫する。
ソラマメ(マメ科) / 原産地:アフリカ北部
栽培のポイント
- 生育適温は 15 ~ 20 ℃、幼苗期は寒さに強く 5 ℃以上であれば生育し、0 ℃でも寒害を受けることはない。着果したサヤは寒さに弱く 0 ℃でも落ちてしまうことがある。
- ウイルス病にかかりやすいので、アブラムシ防除を心がける。
- 土壌の適応範囲は広いが連作を嫌う。
圃場準備と種まき
播種 1 ヶ月前に畑を深く耕し、1 平方メートル当たり、堆肥 3 キロ、苦土石灰 150 グラムをそれぞれ土とよく混和し、種まき 2 週間位位前に有機化成 肥料 70 グラム施し、畝立てをする。10 月中旬~下旬にかけて、株間 25 ~ 30 センチ間隔に趣旨の「おはぐろ」を斜め下に向けて播き軽く覆土する。
整枝と追肥
越冬前に防寒・防風・倒伏防止のため株元に敷きワラする。春先遅く発生した徒長枝は除去し、生育の良い太い枝を一株当り 5 ~ 6 本になるよう整枝す る。追肥は生育を見ながら 11 月下旬~ 12 月上旬、3 月中旬、4 月上旬の 3 回行う。特に 3 月中旬の開花前の草勢がしっかりしていることが着果をよくする。1 平方メートル当たり 1 回に化成肥料 20 ~ 30 グラム程度を追肥する。
病害虫防除
アブラムシが媒介しウイルス病が感染するのでアブラムシ防除が重要。特に発生しやすいのは気温が上昇する 3 月以降、若い葉・茎やサヤに黒斑色のアブラムシが群生するので早めに見つけ薬剤による防除を行う。
収穫
サヤに光沢がでて背筋が黒く色づきサヤが上向きから下向きになったものから収穫する。