のうさぎょうメモ ジャガイモとアスパラガスの栽培管理
ジャガイモ(ナス科) / 原産地:南アメリカ
栽培のポイント
- 冷涼な気候を好み、15 ~ 20 ℃の気温で良く育つ。萌芽した後霜に合うと枯れ死する。
- ナス科野菜との連作を避け、無病種芋 (購入芋) を使用する。
圃場準備
排水の良い有機質に富んだ畑を選び予め深く耕し 1 平方メートル当たり、堆肥 2 キロを土と良く混和し基肥は有機化成肥料 150 グラムを施し、畝幅 60 ~ 70 センチ位の畝立て、排水の悪い畑は高畝とする。
種芋準備と植付け
種芋は植付けの 1 ~ 2 日前に 30 ~ 40g になるよう縦に 2 つに切る。
植付けは 3 月中旬頃、切り口を下にして 25 ~ 35 センチ間隔に、深さ 7 ~ 8 センチに植え付ける。
芽かきと土寄せ
芽が 10 センチ位伸びた頃、勢いの良い芽を 1 ~ 2 本残し、株元を手で押さえ根元からかき取り、これに合わせ追肥と土寄せをする。
追肥は 1 平方メートル当たり化成肥料 30 グラム程度を施す。
病害虫防除
疫病やアブラムシ・テントウムシダマシなどが発生しやすいので、早めに見つけ薬剤による防除を行う。
収穫
天候の良い日を選び収穫乾燥させ貯蔵する。秋作では初霜に合うと茎葉が枯れるのでこの時期に収穫する。
アスパラガス(ユリ科) / 原産地:南ヨーロッパからロシア南部
栽培のポイント
- 永年性作物で 1 回植えておくと 10 年くらいは収穫できる。
- 深根性であるので排水が良く耕土の深い圃場が良く酸性土壌を嫌う。
- 毎年安定して収穫するため、貯蔵養分のことを考え新芽の収穫、茎葉管理を上手に行う。
苗づくり
育苗箱に床土を入れ、3 月下旬頃、種を条まきする。播種する前に種子をすり鉢で軽くこすり傷を付け、ぬるま湯に一昼夜つけておくと発芽が良い。播種後 5 ミリ程度覆土し、30 ℃前後で管理する。本葉 3 ~ 4 枚頃ポットに鉢上げする。
種芋準備と植付け
日当たりが良く耕土が深く排水の良い有機質に富んだ畑を選び、予め深く耕し 1 平方メートル当たり、堆肥 20 キロを土と良く混和し、苦土石灰 200 グラムを施し pH6.5 程度に調整する。基肥は有機化成肥料 140 グラムを施し、畝幅 120 ~ 140 センチ、高さ 30 センチ位の高畝とする。植付けは 5 月 中下旬頃、株間 35 ~ 40 センチ間隔に植え付ける。
栽培管理
倒伏防止のため支柱を立てフラワーネット張り生育に合わせ引き上げる。茎は 1 株 12 ~ 15 本を目安に不要なものは取り除く。追肥は生育を見ながら 1 ヶ月に 1 ~ 2 回程度化成肥料 1 平方メートル当たり 20 グラム施し養分の蓄積を図る。12 月茎葉が黄変したら切り取り焼却する。
病害虫防除
茎枯病・ヨトウムシなどが発生するので早めに見つけ薬剤による防除を行う。
収穫
植付け 2 年目から行い強い芽を収穫し、株に勢いがあるうちに茎を立て 1 株 12 ~ 15 本程度残す。