畑ほし柿生産組合設立70周年祝賀会
「東出雲のまる畑ほし柿」として地区一体で独自の特産品を受け継ぐ松江市東出雲町畑地区で2月18日、自治会組織「畑明生会」の設立90周年と畑ほし柿生産組合(廣江暢稔(ひろえのぶとし)組合長・17戸)70周年を祝う祝賀会が畑公会堂で開催されました。
当日は石原恵利子島根県副知事をはじめ国、県、市の関係者や、当地区本部の越野浩昭本部長などJA役職員、出荷市場の担当者、地元関係者など約50名が出席。写真展示で地区の歩みを振り返り、雪の降りしきる中記念写真を撮影し、祝宴を催しました。
同地区での干し柿作りは約450年前、出雲国尼子氏と合戦を繰り広げた毛利
軍がこの地に持ち込んだとも伝えられています。2024年12月時点では、20戸75名が同地区で暮らし、内17戸で生産組合を組織しています。
同組合は全農家がエコファーマーの認定を受け、環境保全型農業により栽培。2015年のミラノ国際博覧会への出展や地理的表示保護制度(GI)の産品登録(2019年)、2022年の「100年フード認定」など地域で守り続けてきた産品の価値向上に努めています。また、記念の年を迎えるに当たり両組織で「先人の歩みを未来につなぐ」と題する歴史をまとめた冊子を作成しました。
廣江組合長は「先輩の苦労、知恵、伝統を継承し美味しい干し柿が作り続けられている。次世代へ繋げたい」と決意を語りました。
◇挨拶をする廣江組合長
◇畑ほし柿を使用した料理も振る舞われました