旧熊野店で地元消防団による消防訓練を実施
旧熊野店で9月29日、松江市消防団の八雲方面団と東出雲方面団による合同消防訓練が行われました。
同店は建築から35年が経過する中で老朽化が進み、9月4日に旧野波店を消防救助訓練場所として松江市消防本部へ提供したのと同様に、同店を訓練場所として提供。同店が鉄骨2階建てで一般住宅に近い建造物であることから、放水訓練を実施することになりました。
当日は、各方面団の消防団員をはじめ、松江市消防本部やJA役職員、工事関係者など約75名が参集。訓練開始にあたり、同消防団の松浦嘉昭団長が「本日はJAや、まるなか建設㈱のご厚意により、通常できない訓練・経験をさせていただく機会となった。限られた時間を有効に使い、安全管理に十分配慮して、効率の良い訓練を行ってほしい」と挨拶。続いて、くにびき地区本部の越野浩昭本部長が「地域で親しまれてきた同店が最後に、暮らしと安全を守る地元消防団の訓練の場としてお役にたてることを嬉しく思う。実際に火災や災害が起きた時を想定し、貴重な経験となるよう訓練に臨んでください」と話しました。
◆挨拶する松浦消防団長
◆挨拶する越野本部長
その後、松江市消防本部警防課の奥田政徳消防士長が「延焼防止」の目的や方法について講義。続いて、実際に旧熊野店を使って、延焼防止をふまえた放水訓練を行いました。
◆模型を使いながら放水方法を説明する奥田消防士長
◆旧熊野店へ放水する消防団員
参加した消防団員は「講義で聞いた放水方法も実際に放水を行うと風の影響を受けやすかったり、軒によって方向が変わったりコントロールが難しく、良い経験となった。いざという時にこの経験が活かせるようしっかり振り返りたい」と話しました。
さらに、10月9日には、同本部が建物内で発生する区画内火災に対する放水・救助訓練を行いました。