旧野波店を提供し消防救助訓練を実施
旧野波店で、9月4日松江市消防本部による消防救助訓練が行われました。
同店は建築から44年が経過する中で老朽化が進み、解体工事を施工する「まるなか建設(株)」から、同本部が訓練場所を探していると聞き、地域貢献の一環として同建物を訓練場所として提供。また、鉄筋コンクリート3階建ての堅牢な建造物であることから、大規模地震災害発生被災地を想定した救助訓練として実施することになりました。
当日は、6名の国際消防救助隊登録隊員をはじめ、各種救助隊員や警防課員、JA役職員や工事関係者など約30名が参集。訓練は半日ずつ交代で隊員が参加し、隣の部屋に閉じ込められた要救助者を壁に穴を開け救出する訓練や、1階に閉じ込められた要救助者を2階の床に穴を開け救出する訓練を行いました。
◆壁に三角の穴をあけ救助に向かう隊員
◆2階の床に穴をあけ1階へ救助に降りる隊員
同本部南消防署高度救助隊の石川浩史消防司令補は「日頃行う訓練で用いるものよりコンクリートは厚く、鉄筋も多く入っていて貴重な訓練を行うことができた」と話しました。
◆石川司令補
越野浩昭本部長は「長年親しまれてきた旧野波店の建物が、このような形でお役に立てることは、最後の地域貢献となりました。今日の訓練の中で得たものを、これからの救助活動に役立てていただきたい」と隊員たちに激励を送りました。(解体工事 7月22日~11月25日予定)
◆消防隊員へ激励を送る越野本部長