JA統合10年記念誌デジタルブック
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55福 間 やっぱりデラが早期に高単価で出るから、市場をけん引できる。デラは島根の果樹から無くなってはいけないと強く思ってます。だけどブドウ農家としての収入の面では粒の大きいシャインや神紅は戦略的と思います。佐 藤 畜産では島根和牛が全国一になって盛り上がってて、JAも推しておられますが、酪農も頑張っているのでPR活動とか盛り上げて欲しいとは思います。石 川 酪農関係では、経営が厳しいことから、手数料負担を下げたり加工乳の負担金を一部助成したりしています。売れるなら作ればいいでしょう。    去年県知事と福岡へ行った時、商材としてやっぱデラウェアが欲しいと言われました。一方でシャインマスカットも島根産は非常に品質が統一されてて安心に売ることができますと。    最近古川さんのところのWCSをお世話になっていますが、多分JAが一つになったのでできたと思います。    雲南ではWCSを作るのが難しいので、同じ県内で購入できると少しでも飼料代を抑えられます。それも統合したからと感じています。    堆肥の問題ですが、規模拡大していくと堆肥も過剰になるんです。堆肥のペレット化の話を聞きましたがすごくいいなと思っていますが、農家が自分で運ぶのは難しいので、JAさんに支援していただきたいなと思います。    ペレット化については今、もうちょっとレベルアップして撒きやすくしたり、いろんなことを島根大学と連携して進めています。    有機はあくまで栽培方法で、資源を少なくして機械化できれば労働時間も削減できます。うまくやれば単価も上がりますけど、あくまで栽培方法だっていう認識がもっと進めばいいですね。山 口 木次乳業ってパスチャライズ(低温佐 藤 そうです。GMO(遺伝子組換え)でない餌をやって、グリーンコープさんの牛乳として売ってるので、その分ちょっと高く買っていただいてるのはあります。福 間 日本の気候はジメジメとして病気の温床になるからそこに対して農薬で抑えることは必要だと思います。適正な使い方をすれば安心なのに認識が進まなくて。山 口 都会の人は農薬使わないからいいっていう認識があるので、私が売り込みをかけようとしてるのも都会のお店です。そこに有機ですよっていうのはやっぱりすごいパワーになります。福 間 選択と集中でいいと思います。昆虫や植物を淘汰するわけではないですが、食料安保のためには、農薬や特に肥料はほとんど海外に頼ってるわけです。それを少しでも自国で生産することは循環型になるので、堆肥のペレット化も良い方法だと思います。長時間殺菌法)ですね。

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