JA統合10年記念誌デジタルブック
56/102

54    色々意見もありますが、10年経ってみてもう一つ脱皮しないとうまくいかないのではということです。    食育では、島大と連携協定を結んで有機の共同研究とかいろんなことをし始めています。    それから県立農林大学校には奨学金を出しています。通学者は1万円、宿舎の人は毎月3万円とか。小学校は地区本部ごとに農青連や女性部を中心にいろんなことに取り組んでもらっています。    そういう子たちに分かりやすく、島根と言えば有機農業ですっていう感じで広めることができると、じゃあ行ってみようとか広告の役割としても必要なのかなと思います。    邑南町や浜田など、首長さん方も一鳥屋尾 山口さんはUターン、佐藤さんはIターンですが、後継者の話とか、農業の魅力とか、島根に対する思いは何かありますか。山 口 都会で生まれたけど都会が得意じゃない子はいると思うんです。そういう子が1人役場で働きながらうちを手伝ってくれたりJAに就職する子もいます。石 川 我々も有機は島根だということで始めたばかりですが、県も一生懸命やってるし石見も市町村が一生懸命です。    若い人を呼ぶということについては、邑南町が熱心で、3年ぐらい町が支援してこれから神紅の生産者として独立する人がいます。    ただ、神紅やシャインマスカットも山 口 行政はここをしっかりやるんで、民間はここをやるっていう役割分担ができたらもっとうまくいくかなと思います。石 川 アスパラが出ましたが、施設をブロック単位でやるとか必要です。玉ねぎは県域施設を作って運賃はプール計算で。斐川の人も益田の人も平等に県全域で使える仕掛けを作らなきゃ。福 間 あれがあったから銀山の農青連で玉ねぎやろうとなって、計算すると手数料引かれてもいい値段と思いました。あとは僕らがいいものを作れば。石 川 合併効果の一つは共同利用ができる。その仕掛け作りを我々これからやらないといかんし、有機のストック施設も同じことです。古 川 今までは島根って言ったらデラウェアと思っているけど、全国から見たら島根イコールブドウという感じではないようですね。石 川 出雲市の農林高校跡でブドウ団地を推進中ですが、メニューとしてはデラウェアです。名古屋ではデラウェア以外は要りませんと。全国でシャインマスカットが増えれば、逆に島根はデラウェアにこだわることも一つの戦略として。生懸命やろうとしています。

元のページ  ../index.html#56

このブックを見る