2島根県知事丸山 達也 このたび、「JAしまね10年史」が発刊されるにあたり、心からお祝いを申し上げます。 JAしまねは、平成27年3月に、県内11のJAが10年におよぶ協議を経て、統合されることにより誕生しました。以来、「人と自然が共生する、光り輝く未来の創造」の基本理念のもと、農業と地域社会に根ざした組織として、社会的役割を果たしてこられました。この間、総代の皆様をはじめ、組合員の皆様には、島根の農業の振興と農村の活性化にご尽力いただいたことに厚くお礼を申し上げます。 さて、今年度は県の総合計画である「島根創生計画」の最終年度を迎えます。この間、新型コロナウイルス感染症やエネルギー・物価高騰等、大きな問題に直面してまいりましたが、県民の皆様に必要とされる対策を講じながら、人口減少に歯止めをかける様々な取組を進めてまいりました。 農業分野では、持続可能な農業・農村を実現するため、平成30年6月に「農業産出額100億円増加」の目標を掲げており、令和元年6月には、この目標の早期達成に向け、JAしまねと島根県による共同宣言を行いました。さらに、令和2年に策定した「島根県農林水産基本計画」において、目標達成に向けた様々な施策を推進するなど、これまで皆様と連携・協力体制のもと、車の両輪となって農業振興に取り組んでまいりました。 今年度は、これまで進めてきた取組の効果検証や評価を行い、第2期「島根創生計画」策定に向けて検討を行う年度となります。これに合わせて、実行計画である「島根県農林水産基本計画」につきましても、次期計画策定に向け検討を行ってまいります。 ウクライナ情勢の長期化による肥料、飼料価格の高騰など、農業を取り巻く環境は依然厳しい状況ですが、島根の持続可能で活力ある農業・農村の実現に向けて、引き続き全力を尽くす所存ですので、皆様の一層のご協力をお願い申し上げます。 結びに、皆様のご健勝と、JAしまねの益々のご発展を祈念いたしまして、お祝いの言葉といたします。お祝いの言葉
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