つながるコラム「絆」 vol.3 浜田のピオーネ

いわみ中央地区本部

石見の宝石ぶどう。それは、大粒・種なしピオーネ

美しい姿に隠された、
たゆまぬ努力。

いわみ中央地区本部 
ピオーネ生産者
吉田正明さん・中下祐介さん

今回は島根県の西部に位置する浜田市に伺いました。
取材したのは、県内、黒色大粒系の主要品種、ピオーネ(ぶどう)。石見地方の果物は6~7月の日照時間が長い為、夏~秋口に実る果物にとって絶好の環境!
浜田市では巨峰とカノンホールマスカットを交配して作りだされたピオーネの栽培に力を入れる。

「ピオーネ」は、巨峰よりも香りが強く、さわやかな酸味としっかりとした甘さのある大粒系の最高級品質ぶどう。
大粒に加え、種無しで誰もが食べやすく、贈答やご進物などのギフトとして、お盆時期を中心に引っ張りだこ!

浜田市久代町の吉田さんの農園には18アールの敷地に所狭しとピオーネが実っている。

「これだけ収穫するの大変ですねー」との取材班に「収穫よりも、この形に整形するのが大変だわねー。花穂(かすい)切りゆうて、花芽の最終的な房形を想像して、ハサミで一房ひとふさ、枝分かれしている花穂を切る作業をしとるけーねー」との事。吉田さんのハウスでは日々の管理はもちろんのこと、熟練5人がかりで1週間かけ、この花穂切りをするという。

いや、これまた大変な作業です!現地でピオーネの数を目のあたりにすると、その手の掛かりよう、特に痛感します!

もはや芸術品!理想の果粉(かふん)をまとう、高品質へのこだわり

さらに、浜田の中で一番ピオーネ栽培が盛んな金城町。
ここ金城町では3年前に特許を取得したネットピオーネを手掛ける。
収穫の約10日前あたりから一房ひとふさにネットを掛け、さらに樹上で収穫する事をギリギリまで待つ方法で、これにより糖度18度以上の甘みと、極上の旨味をたっぷり成熟させることができる。また、ネットをかぶったまま出荷されることにより、鮮度抜群なうえ、ラグビーボールのような形のぶどうの理想の形のままを保ち続ける。

20代と、これからの農業を担う、なんとも頼もしい中下さんのぶどうハウス。3列に規則的に並ぶ短梢(たんしょう)式の栽培方法で、袋に被せられたピオーネが並ぶ。中下さんは、ハウス11棟のぶどうのすべての管理を、毎日欠かさず作業する。

「金城の最高品質ピオーネ。全国的には栽培面積は多くはないが、量より質がまず大事。先輩達が築いてきた名前を汚さないよう、さらにより良いものを作っていきたい」との事。なんとも心強い決意と、担い手不足で悩む農業にあって、明るい一筋の光を感じました!

吉田さんのお話にもあった、ピオーネのできの善し悪しを決めるにあたって大事な指標となる実のつき方、これを左右する「花穂切り」の重要性を実際に花穂を使って丁寧に説明していただきました。こういった「細かな様々な努力が、食べてもらうことを思って百姓にできるひと手間です。」と力強く。

さらに中下さん「ピオーネの管理は失敗が許されない。毎日の生育状態を見極め、枝の剪定から防虫対策、温度管理や水加減など最上の出来を目指し、ありとあらゆる手立てを尽くしています!」との事。

そのこだわりの結果、おいしいピオーネの見分け方として知られる、表面に白い粉(果粉)がたくさん付着しており、地道で緻密な努力に支えられた、島根が誇る最高品質の大粒が出来上がる!

出荷は7月下旬からはじまり、最盛期はお盆頃から9月のお彼岸頃まで。
まるで宝石のように光輝く大粒ぶどうは、浜田のピオーネで決まり!!
(2015年7月)

JAしまね「懸賞生活」
JAしまね 採用情報
トップへ